ラビットの消しゴム
2010年代に公開していたラビットの消しゴムの記事が、ここに復活。
ちょっとマイナーな、ラビット(サクラクレパスのグループ会社)の消しゴム三種類。
RADIC スタンダード
FOAM ERASERの前身?消し味に共通点ありなプラスチック消しゴムです。
固いスリーブを外すと、消しゴム本体にも印字がありました。古い消しゴムあるあるですね。
さて、気になる消し味の検証です。 まず、角を潰すため宿題の計算を「間違ってみて」、それを消してみました。角では「スパッ」と、日本刀?で斬ったような白い部分がでてきました。それと同時に、消しカスがちょっとだけまとまって、つまみやすい大きさに。消しゴムも柔らかいタイプですが軽くて擦りやすい。これはいい消しゴムです。それにしても、ラビットのジャンカー(RJ-60)に似ているなあ。
JUNKER
ジャンカーと呼ばれていますが、ドイツ語読みでユンケル、貴公子の意味か?そのように連想すると、金と赤のおしゃれな色使いに納得です。
ラビットと言えば「FOAM ERASER W」。2000年発売に発売されたFOAM ERASER Wにより、JUNKERやその他消しゴムのラインナップは減っていきました(ラバー消しゴムのAMI-100がいい例ですね)。 しかし、廃番の危機を乗り越えた消しゴムもいくつかありました。その一つに今回紹介する「JUNKER」は長年ラビットから製造されています(2025年註:廃盤)。ただ、FOAM ERASER Wの威力は強大(?)で、文具屋さんはJUNKERを扱ってくれません。売り場が狭いとか、MONOやRadar置いとけば売れるからとか、知名度低くてデッドストック化が怖いとか・・・
消しゴムが古いのか、サクラクレパスの文字がどこにも見当たりません。
消しゴムの使いやすさとしては、さすが「事務用」。平凡で自己主張が少なく、徹底的に裏方宣言をしています。事務員が使ったら「裏方の裏方」ですね。
全体の消し味はMONO似・AIR-IN似です。しかし、ちょうど良くまとまる消しくず、開けた時のにおい、ほどよい軽さ。しかし、これでは「RADIC スタンダード」と役割が被る・・・?
アミー AMI-100
めずらしい?天然ゴム消し
サクラクレパスの名で消しゴムを流通させている現在とは違い、ラビット社単体で消しゴムを流通させていたころの消しゴムのようです。 長期在庫品で、スリーブも消しゴムも蛍光灯焼けしています。おまけに古い消しゴムの象徴、旧JISマークが付いています。
気になる消し味は・・・もっちり系、まるまる、強抵抗でした。 強抵抗のわりにはゴムが強く、カスがあまり出ません。もちろん消耗も少なめ。もちろん、購入時から少し面を削っての評価です。
天然ゴムの消しゴムは、しばらく使っていないと、紫外線で表面が硬くなります。こすっても削れていかなくなるので使いにくいです。これは強くこすって新しい面を出すと元通りになります。
このページについて
元の記事
過去に公開していたWebサイト「文具とカメラに埋もれる日々」から、以下のページの内容を部分的に複写し、一部加筆、デザインを今のWebサイト向けに合わせました。
- ラビット JUNKER RJ-60
- ラビット RADIC AMI-100(廃番)
- ラビット RADIC RC-100(廃番)
終売品
執筆時はジャンカーが現行でしたが、記事内の消しゴムはすべて廃盤になりました。RADICブランドも、510番・512番、練り消し等一部の消しゴムに残るのみです。