MONO消しゴム

2010年代に公開していたMONO消しゴムの記事が、ここに復活。

たぶん使ったことがないという人はいない消しゴム。どんな文具屋に行ってもそのブランドは絶対においてある。それは、トンボ鉛筆が販売している「MONO」ブランドの消しゴム。実はパッケージのデザインが少しずつ変わってきているようです。

目次

MONO一般

このセクションの更新日時は2010年12月30日です。

ザ・スタンダードMONO

MONO消しゴム 微妙なデザイン違い

そこらへんに売っている、一般的なMONOです。

SEEDのRadarと並んでプラスチック消しゴムの普及に貢献した消しゴムです。青、白、黒のストライプは、MONO消しゴムを単体発売してから変わっていません。

よく見ないと分からないですが、微妙に違いがあります。「MONO」の文字の間が少しだけ離れていたり、白いラインの太さが変わっていたり・・・

2005年以前の消しゴムには、消すときに消しゴム本体がスリーブにめり込まないようにする「Uカット」がありませんでした。詳しくはプレスリリース「消しゴムのスリーブに「Uカット」を施しました。」をお読みください(Internet Archive)。

MONO消しゴム 注意文

注意文がずらずら。もしかして訴訟対策?

現在一般のMONOとNON DUSTはベトナムの工場で生産しているようです(MONO LIGHT等はJAPANとスリーブに印刷されています)。

2世代?前のMONO

旧デザインのMONO消しゴム

60円サイズの古いやつがありました。しかし、このデザインに変わった時には消しゴム本体への印刷がありませんでした。昔のMONO消しゴムには、鉛筆についている「MONO」の「O」が鉛筆の断面になっているロゴが印刷されていて、消しゴム本体にも黒と青の印刷がありました。

MONO鉛筆についてくる「おまけMONO」は、おそらくこのデザインを受け継いだと思われます。

現存する最古のMONO

MONO消しゴム 自宅にあった最古のデザイン

昔の消しゴムには、消しゴムの本体にも「MONO」のロゴとか、「Radar」とかの印刷がありましたが、最近は見ませんね。マークテストとかで嫌われたのでしょうか。MONOの次に発売された「NON DUST」には、既に消しゴム本体への印刷がなかったようです。

MONO鉛筆(1ダース)のおまけ

MONO鉛筆1ダースのおまけ
MONO鉛筆1ダースのおまけ その裏

日本で作っているらしいです。

これは、MONO鉛筆を1ダース買った人だけについてくるMONO消しです。昔は、また変わったデザインのケースに入っていましたが、現在は、単体販売しているMONO消しゴムに酷似しています。

よく見ないと分かりませんが、このケースはすべて紙でできており、消しゴム本体はこの紙ケースに囲まれています。要するに、包装を開かないと中身とご対面できないのです。

非売品のMONO

一番下の小さいもの。真ん中は60円サイズ

消しゴムの10個入りパックに付属していたり、シャーペンの替え芯に短期間付いてきたりと非売品の割には活発な活動をしています。

サイズは、60円サイズよりも小さく、小回りが利く分、使い続けるとあっという間に消えてなくなってしまう存在でもあります。

MONO NON DUST

MONO NON DUST 元祖まとまる

1986年に発売された、消し屑がまとまる消しゴム。MONO消し初のまとまるタイプです。発売初期(写真左の消しゴム)のキャッチフレーズ(?)は、「SUPER CLEAN ERASER」。なんかかっこいいですね。NON DUSTも何気に歴史が長い消しゴムのようです。こすると少しずつまとまっていき、何個かの屑になります。しかし、やはりノーマルなMONOよりは普及率が劣ります。

NON DUST 初期型スリーブ
NON DUST それ以降のスリーブ

初期の消しゴムの説明文は、二項目ありますが、後期の消しゴムは一項目に減らされてしまったようです。初期の消しゴムは、MONO 30の鉛筆に見られた「僕は使えるゾ宣言」より少し控え目な「僕は使えます宣言」をしています。

MONO消し軽い系

このセクションの更新日時は2012年7月2日です。

上…もっとかる~く
右…MONO LIGHT
下…NON DUST
それぞれの裏側

MONO LIGHT

60円サイズのMONOとMONO LIGHTのパック品。後者のほうが長い

NON DUSTより後に発売されたと見られる、MONOのライト(軽く消せる)タイプです。やわらかくて割れやすく人を選ぶ、MONOとは全く違う消し心地です。

実際に、かすはまとまりませんし、消しゴムは硬いしMONOより減りが早いような感じもしますし・・・

この消しゴムは、MONOより細長く、60円サイズ同士で比較するとMONO LIGHTのほうが全長が長くお得感があります。

MONO もっとかる~く消せる消しゴム

MONO LIGHTよりかる~く消えるタイプです。もともと学習用に作られた感がありますが、確かに軽い。ただ、あんまり使ったことがないので、ここまでしか言えません(ちょっと使って人にあげた)。後は自分で買って試してください。

MONO AIR touch

MONO AIR touch
AIR touch 裏側

2011年10月、ロゴが上を向いた新消しゴムが発売されました。2種類新発売されたうちの片割れが、MONOエアタッチです。

それまでの、モノライトやもっとかるく消しゴムなどとは違う感触の軽い消し味です。否定的な書き方をすると、油っぽい。ぬるぬるしている。おまけに消しカスがひとっつもまとまらない。

結構、人を選ぶ消しゴムです。

もし、消しゴムを切らしてこれを購入するなら、今まで使っていた消しゴムも予備として買っておきましょう。

MONO消しゴム 特殊系

このセクションの更新日時は2011年3月25日です。

軽くもなく、クセの強い消しゴムたち

MONO NP

MONO NP EB-LNP

プラスチック消しゴムに不可欠な「ポリ塩化ビニール」を使わずに、合成ゴムだけでそれに相当する消し味を作り上げた消しゴムです。スリーブは、いかにもな緑色です。

この消しゴムを見つけたのは、普通の文具店や百貨店ではなく、ジャスコの消しゴム売り場でした。そのときはすごく不意打ちされた気分になりました。消しゴムは、別に新商品というわけでもなく、ただ小売りに嫌われている感があり。

消字力は、既存の天然ゴム系消しゴムを上回り、減りやすさも大幅に上回ります。そして、NON DUST以上にまとまる高性能消しゴムです。(ほんとに癖の強い消しゴムです)

MONO 510N

MONO 510N ES-510N

これまたマイナーな消しゴムです。創業50年位の個人文具屋で見つけました。砂&ラバーの懐かしい消しゴムです。こするとぷわ~んとかおります。そしてやたらと細かいカスをまき散らすので、捨てるのが面倒になります。

砂消しでこすると、インク系を削り取り、ラバーでこすると、黒鉛を削り取ります。もちろん日に当ててはいけません。生ゴムを使っているので紫外線で硬化してしまいます。

MONO RUBBER ERASER

MONO RUBBER ERASER EB-2N

この消しゴムもやはり、意外な所で見つけました。それは百均のセリヤです。次回の入荷が分からないので、さっそく購入です。チャリーン。

プラスチック消しゴムではないので、「このスリーブに入れて下さい」が印刷されていませんでした。消字力と言いにおいと言い減り具合と言いカンペキ昔の消しゴムです。

それより売っている店少なすぎ!!

MONO もっとあつまる消しゴム

MONO もっとあつまる消しゴム EN-MA

インターネットの評価があまり良くなかったので、買うのに勇気が必要でしたが、ついに買いました。が、「もっとあつまる」は、前は消しゴムの色がオレンジだったはず・・・

それはさておき、さっそく何か字を書いて消してみると、消しゴムがずるずると抵抗し、出てくるカスを集めました。「まとまる」程度ではありません。なにせ、「あつまる」のだから、結構カスが出てきます。カスで消している感じです。

ちなみに、MONO NPよりまとまります。(MONO NPぐらいなら使いやすいのですが・・・)

消しゴムが柔らかく、抵抗も強いので、使いこんだらくせものになりそうです。

おまけのMONO

このセクションの更新日時は2010年6月7日です。

鉛筆12本(税込み1179円)についてくるMONO消しゴムについて

MONO 1ダース

MONOというブランドの鉛筆があります。MONOというブランドの消しゴムもありますが、MONOというブランドはもともと鉛筆につけられたトンボ鉛筆社のブランド名でした。

MONO鉛筆の1ダースを買うと、スペースの埋め草的についてくる消しゴムがあります。

こいつです。

きれいに挟まっています。でも、毎日見ていると中身を開けたくなります。 そこで、今回は普通に売っているMONO(60円サイズ)と比べてみようと思います。

おまけのMONOと60円MONO

大きさを比べる

おまけのMONOと、60円MONOを立たせてみました。おまけのほうが箱が長い?

スリーブの印刷も、おまけのほうが絵記号が少なくすっきりしています。

このおまけMONOは、元になっているデザインが60円サイズのMONOより古く、観察すればするほど違和感が残ります。おそらく、元のデザインはMONO一般、NON DUSTのページにある「2世代?前のMONO」だと思われます。

中を出してみた

現行の事務用消しゴムでは奇跡的な「本体の印刷」

絶滅したとされる「ゴム本体の印刷」が現行の製品で見つけてしまいました。

「この本体に印刷」をはじめた会社はどこなのかは知りませんが、1980年代までの、(旧)シードゴム工業やラビット、それにさまざまな会社の消しゴムでは良く見るものでした。

MONOの「本体印刷」は、大量生産を伴わない少数の消しゴムに行われているようです。たとえば、このおまけ消しゴムがそれに当たります。

このページについて

元の記事

過去に公開していたWebサイト「文具とカメラに埋もれる日々」から、以下のページの内容を複写し、デザインを今のWebサイト向けに合わせました。

  • トンボ鉛筆 MONO消しゴム 一般、NON DUST
  • トンボ鉛筆 MONO消しゴム LIGHT系
  • トンボ鉛筆 MONO消しゴム 特殊系
  • トンボ鉛筆 おまけMONO消しゴム

価格について

2023年5月1日発表の価格改定のお知らせによると、MONO消しゴムの希望小売価格は以下のように値上げされています。そのため、この記事の本文中に出てくる消しゴムの値段は、必要に応じて読みかえてください。

  • 60円→70円
  • 80円→100円
  • 100円→120円
  • 200円→240円
  • 300円→360円

終売品

執筆時は現行だったものの、2025年現在生産していない消しゴムは以下の通りです。

  • MONO もっとあつまる消しゴム
  • MONO NP
  • MONO RUBBER ERASER

可塑剤の変更、自社生産への切り替え

2018年より、フタル酸系可塑剤を使っていない消しゴムが出荷されています。また、いつからかは定かではありませんが、シードのOEMではない消しゴムが増えてきているようです。

お知らせ 消しゴム『モノ』について 2021年11月24日のプレスリリース