ヤリスMT、またはマニュアル車についての所感
記事というよりは、メモ書きのようなものです。
徐々に書いていく?
作成…2022年秋 更新…2025年10月10日
- 買ったモデル
- ヤリス 2022モデル Gグレード 2022年8月中旬ごろ納車
- パワートレーン
- ガソリン 6速マニュアル FF
- オプション装備または買い足したもの
- ディスプレイオーディオ…ナビなし AM/FMラジオ
- ETC
- コムテックドラレコ フロント&リア 駐車監視ケーブル付き
- スタッドレスタイヤ(アイスナビ セブン)
- 純正バイカラーフォグライトを後付け
今までどれくらい走ったか
2025年6月1日現在、約6万キロほど走った。
2022年8月に納車し、一日140km程度走っていて、ODOがすぐに上がった。10月に勤務先が変わって走行距離が減ったが、それでも一日100kmを下回ることはなかった。
他に検討していた車種
トヨタ カローラスポーツの6速マニュアルを考えていた。この車の試乗で、教習以来5年ぶりのマニュアル車運転となった。助手席に乗ってくれた営業さんは怖かったと思う。
カローラスポーツは1.2LターボエンジンにiMTを搭載。1速でクラッチペダルをゆっくり戻していくとアクセルを自動でふかし、エンジン回転数を2000回転ほどに上げてくれる。クラッチを当て始めると徐々に下がる。
ヤリスと異なり、カローラスポーツは電動パーキングを搭載している。ブレーキホールドもあった気がする。
ヒルスタートアシストは、カローラスポーツもヤリスも搭載。
この車の欠点は、エンジン回転数があまり下がると、途端に加速力が減ったように感じること。ボディ・足回りの出来が良いだけにもったいない。また、自宅のガレージにはサイズが大きかった。
予算の問題もあって、ヤリスがやってきた。
走り出してから止まるまで
発進ギアに入れて、ワイヤー結線の手引きブレーキをおろして、クラッチペダルをゆっくり戻せば車は動く。クラッチペダルは浅く踏むだけで半クラッチ状態になる。エンジン回転数が800回転ほどに落ち込むと振動が大きくなってくるが、それを保つようにクラッチを当てていると車が回転数を上げようとしてくる。
ブレーキは、1トン程度の車重なせいかよく効く。中くらいまで一気に踏むと強くアシストされる。この程度の踏力でも、乾燥路でABSが働くことがあった。
手引きブレーキは、平坦路なら3~4ノッチ程引けば動き出すことはない。でも、車から離れるときはギアを入れておこう。
ステアリング、足回りの雰囲気、最小回転半径
ステアリングの電動アシストは強く効いていて、0km/hで最も軽く回る。30km/h程で走れば、以降速度を増すごとにアシスト量を弱めていく。
ステアリングフィールは、低速であればあるほど何も感じない。
走行中、50km/hあたりから道路の凹凸を拾って車体がヒョコヒョコと揺れる。ホイールベースのせいか、ダンパーかショックのせいかは分からない。CVT、ハイブリッドモデルはMTモデルより車重があるので感想も変わってくるかもしれない。
14インチに新車からのタイヤを履いている時、軽自動車並みに小回りが利く。住宅街や駐車場での取り回しは楽。指定空気圧が高い(240~250kPa)ため、ゴロゴロした走り心地。
ベテランは背中で感じる
ステアリングは何も伝えてこないが、エンジンの唸り具合やタイヤノイズ、車体の揺れといったフィードバックは豊富にある。座席を調節して、尻と背中ですべて感じるようにすると結構楽しい。
ちょっと前進中に、バックギアに入れようとするとギアが鳴る。ちゃんと停止してから入れよう。
マニュアル車は走りたがらない?
こんな格言を見たことがある。MT車は走りたがらない車をなんとか走らせる。AT車は勝手に走りたがる。
両方乗ったことのある人なら良く分かる言葉だと思う。エンジンをかけて、1速に入れて、サイドブレーキを降ろしても、今踏んでるクラッチペダルをリリースしなければ少しも動かないのがマニュアル車。じゃあクラッチペダルを一気に放せば良いのかというとそうでもない。自転車の補助輪を外す練習をした時のように、力加減を覚えなければ快適に運転できない…MT車は練習あるのみ。
クラッチペダルを踏みやすくするには
純正のフロアマットは起毛タイプのふわふわしたもの。かかとが鋭角なシューズだとマットに引っかかり、やや気になる。樹脂タイプのマットに交換しても良いかもしれない。
かかとの大きいシューズはペダルと角度差ができることがあり、これがクラッチペダルを踏みにくくする。
ドライビングシューズはかかとが丸くなっていて、ペダル操作が楽になる。シートを前進させても運転しやすい。
私はおすすめしないが、いっそのこと裸足でペダルを操作するのもあり?
クルーズコントロールの使い道
レーダーあり、レーダーなしの二つが選べる。レーダーありだと、前を走る車の車間距離を保つシステムが働く。それにより、アクセルの加減速・ブレーキをある程度自動でコントロールする。オプションで車線の真ん中を自動で走る「センタートレース」機能が使える。レーダー無しは、指定速度でひた走るいつものクルーズコントロール。
レーダーありは片側2車線より大きい高速道路で使うこと。誤認識で強いブレーキを踏まれることがあり危ない。
合流と加速が終わったら、クルーズコントロールのスイッチを入れて、ハンドル右手のレバーを「SET」に倒す。「SET 〇〇km/h」と表示されたらアクセルペダルを放してよい。
レーダーありの場合、車間距離は遠い・中間・近いの3種類に調整できる。ダッシュボードに前方車両のアイコンが表示されたら、間もなく車間距離による減速が始まる合図。
前車が強くブレーキを踏むなどして、車間距離が急激に詰まると警告音が鳴る。この時の音はプリクラッシュセーフティの追突警報等と一緒。クルーズコントロールのブレーキ量が足りないと感じた時は、運転手がブレーキを踏み足すことになる。
車間距離の他に、LTAを使って道路白線の中央を自動で走ってもらう機能「センタートレース」が使える。オンにするとレーダークルーズコントロール時に車が操舵してくれる。運転手が車の操舵に反発して、違う方向にハンドルを回すとその時だけセンタートレースがオフになる。ハンドルを中立に戻して、白線内を走っていれば再び車が操舵する。
クルーズコントロールのキャンセル方法は…
- キャンセルボタンを押す。
- ブレーキペダルを踏む。
- 車速が30km/hを下回る。マニュアルヤリスは全車速対応ではない。
- クルーズコントロールのスイッチを押す。
- (レーダーなしの場合のみ、)クラッチペダルを踏む。
- ギアをニュートラルに入れる。
- エンジンを切るか、かける。
クルーズコントロールをやめてすぐに、クルーズコントロールを再開するときは、代わりに「RES」(リセット)にレバーを倒しても良い。クルーズコントロールをやめた時にセットしていた速度が再びセットされ、自動的に加減速する。ただし、これは自車速度が30km/hを下回ると機能しない。
レーダーありのクルーズコントロール使用中、速度調整はハンドル右手側のSET、RESレバーを上下に倒して行う。上に倒せば加速、下なら減速。車に速度が反映されるまでは時間がかかるので、急を要するときは足元のペダルを踏んで調節する(マニュアルオーバーライド)。アクセルペダルを緩めれば、セットした速度に戻っていく。ブレーキを踏んだ時はクルーズコントロールがキャンセルされているので、必要に応じてSETし直す。
レーダーなしのクルーズコントロールの使い道
車間保持やセンタートレースをしてもらわなくて良いなら、レーダーなしのクルーズコントロールも使える。こういうときに使える。
- 雪が降っていて、前方カメラやミリ波レーダーが停止しそうなとき
- 片側1車線の国道で、信号がなく混んでいない道を一定速度で走るとき
レーダークルーズコントロールが効いているなら、スイッチを押して切ってから、再びスイッチを長く押す。ダッシュボードのクルーズコントロールアイコンが、「車の陰のないもの」に変わったら、レーダーなしのクルーズコントロールが準備状態になっている。
セット、リセット、キャンセル、速度調整の方法はレーダーありと同様。
クラッチペダルを踏むとキャンセルされるので、しかるべきギアに入れた後にSETし直す。
内装
Gグレードでは気にしてはいけない。
ディスプレイオーディオで何をするか
ディスプレイオーディオ単体で、AM・FMラジオ、Miracastの表示、USB接続(フラッシュメモリ内音楽ファイルの再生、iPodの操作・曲検索)、スマホ連携(Android AutoとApple CarPlay)ができる。iPodはiPod 第5世代からClassic、iPod touch 初代~7世代まで対応。
販売店オプションでワンセグテレビ、CD・DVD(デッキは助手席足元)が利用可能。
AMラジオは、冬季は遠距離受信が楽しめる程の感度がある。交通情報を選ぶと、高速道路の路肩放送が受信できる。AMで手動で1620kHzに合わせたときと音質が異なるようだ。FMもまずまず入る。ワイドFM対応。
Gグレードは6スピーカーになるので割と聴ける音質だが、速度に応じてロードノイズが割り込んでくる。ディスプレイオーディオのASLをHIGHに設定すると、気持ち程度に聴きやすくなる。
低音は結構出ているようで、60km/hで走行中に音量を合わせると、駐車場で車を停めた時にかすかに音が漏れる。イコライザーでBASSを下げておくと良いかもしれない。
My TOYOTAアプリ
遠隔で施錠、ODOメーター、ガソリン量等の確認と、運転評価が見られる。
トヨタセーフティセンス(TSS)とマニュアル車
TSSに自動ブレーキをかけられて速度が0になると、クラッチを踏んでいなければエンジンも停止する。
ヤリス2022モデルのMT版は、コーナーセンサーが装着不可。
トヨタセーフティセンスを妨害するもの
べた雪がボンネットのメーカーロゴ付近にたまると、TSSが停止する。
フロントガラスのカメラ付近に汚れが溜まっても、TSSが停止する。ワイパーの払拭跡に夕日が当たると停止することがある。
レーダークルーズの動作にも影響するので、そういう懸念があるときは予めレーダークルーズを切っていたほうが良いと思う。
燃費
ガソリンタンクの容量は40L。満タンに入れて、600km走ればエコ運転できていると思う。
アクセルオフで燃料カットしているかどうかを知る方法
燃費計の表示単位を「L/100km」に変更して、燃費グラフの瞬間燃費部分を見る事で分かる。これを見ると、エアコンのオンオフはアクセルオフでエンジンに燃料を送るどうかに影響を与えているようだ。
バックブザー
鳴らない。欲しい人は自分で取り付ける必要がある。
インパネのシフトインジケーター
ない。回転計があるだけ良しとしよう。
ATモデルでチェンジレバーを表示する部分は暗黒が広がっている。欧州向けのMTモデルではシフトアップインジケーターが表示されるらしい。
バッテリーの大きさ、充電量
MTヤリスのバッテリーは、LN0というサイズのものが使われている。これは大きくない。寒冷地仕様にすればLN1が使われる。
エンジンをかけている時間が短いと、冬にセルのまわり具合が不安になってくる。
積極的に充電させたいときは、軽いギアを使ってエンジン回転数を2000回転を超える位で走ってやると充電量が増える。
押しがけについて
キーオンになる位のバッテリー残量があれば可能。イモビライザーとの連動は不明。
2024.1のマイナーチェンジで気になったもの
MTモデルに周辺センサーが付いた。自動でブレーキは踏まれないらしい。
2眼メーターの代わりに全面液晶のインパネが装着。
USB端子がType-Cに変更された。
Apple CarPlayがワイヤレスも対応した。




