Canonは、EOSシリーズを展開するにあたって、1987年3月にEOS 650を発売しました。その後、機能を絞った安価なEOS 700系統や、最高級機EOS-1の発売をはさみながらも、EOS 650と同じ外観を持ったEOSカメラを2年にわたって3機種発売しました。フィルムEOSを集める人やジャンクコレクターの間では、それらを合わせて「600系EOS」などと呼んでいるようです。
ここでは、最初期EOSである「EOS 650」を軸に、ほかの600系EOSにも焦点を当てていきます。
EOS 650 - ファーストEOS
これがCanonが初めに発売したEOSカメラです。EOSカメラに特有の丸みを帯びたデザインは、初代からのもののようですね。ただ、このカメラが発売された時期のほかのAFカメラ、例えばニコンのF-501や京セラ 230-AFなどと見比べてみると、ほかは多面体としての側面が強く出た造形をしているなか、EOS 650は随所に丸みが感じられるという点で特徴的です。操作部も、EOS 650のほうがシンプルにまとまっている印象を受けます。ボタンやスイッチ類が少なく見える工夫がされているためでしょう。
ファーストEOSでお披露目 - EFマウント
Canonが歴史の長いFDマウントを切り捨てて新たに設計したマウントです。完全電子制御の名の通り、レンズを物理的に接合する機械部品のほかには電子接点しかなく、レンズとボディはお互いにデジタル通信でコミュニケーションします。デジタル、それは競争が激しい分野であり機能的優位性を保持している期間が短いことが多く、それに伴って製品寿命が短くなりがちですが、EFマウントは基本的な設計を変更せず現在まで現役です。ニコンのFマウントは、物理的な接合機構こそ同一ですが、マウントの通信機能には大改造が加えられて現在に至るわけですから、当然過去のFマウントレンズとの互換性が問題になってきています。中級クラス以上のニコンのデジタル一眼レフに、「レンズ情報手動入力」なる設定項目が置かれているのは、レンズの互換性問題を解消するべく必要になった人だけ使ってね、というわけなのです。
600系EOSの使い方
電源を入れるまで
電池があるか確認してください。電池は2CR5というリチウム一次電池を使います。これは充電できませんが、電気屋さんにて1000円くらいで買えます。電池は右手側のグリップでふたをして装着します。コインなどでグリップのマイナスねじを緩めてグリップを外してください。
電池を入れたら、ファインダーの左側にある電源ダイヤルを右や左に回して、「L」以外のマークを表示させてください。カメラが使用可能になります。
電池残量の確認は、電源を入れた状態でバッテリーチェックボタンを押すことで行います。フィルム室がある面を見て、そのまま下のほうを見るとボタンを収納するカバーがあるので、カバー右側に爪を立てて引き上げるとバッテリーチェックボタンなどが出てきます。電池マークのそれです。それを押したままにして、右肩の液晶を見ます。「bc」表示の下にバーが出ているので、その数を見ます。3本あったらOKです。2本に減ったらバッテリー切れを起こしやすくなるので気をつけてください。確認できたらバッテリーチェックボタンから手を放します。
電源ダイヤルは、カメラの電源を入れるほかに、機能を制限してカメラ初心者に最適な状態に戻す「□」モード、機能がフルに使える「A」モード、「A」に加えてピントの合った音と手ぶれ警告のビープをならす「((・))」モードが選べます。写真を撮るだけなら「□」で十分です。以下の文章を読む必要もありません。
使い方 - 操作
右手側軍幹部に液晶画面と汎用ダイヤル、部分測光ボタンがあります。600系EOSは、撮影機能の設定のために汎用ダイヤルと他のボタンを組み合わせて使います。慣れればすぐにAEを切り替えたり、露出補正をかけたりできるようになります。部分測光ボタンは、シャッターボタンを半押しにしながら押すと、ファインダー内に*マークがでて中央部分測光をして露出が固定されます。シャッターボタンの半押しをやめると固定が解除され元に戻ります。
左手側にはモードボタン、EXP.COMPボタンがあります。どのボタンも、押したままにすると現在の設定値を右手側液晶部に表示します。この時に、汎用ダイヤルを回すと設定値を変更できます。MODEならAEを、EXP.COMPボタンなら露出計の補正ができます。それぞれのボタンを放すと設定値がカメラに設定されて有効に機能します。
連写するかどうかなど、頻繁には行わない設定や命令を使うには、フィルム室の下のほうにあるボタンカバーを開けてください。ボタンが4つ出てきます。
左の窪まっているボタンはフィルム巻き戻しボタンです。撮影途中にフィルムを巻き戻すときに爪の先で押します。フィルムは完全に巻かれるので、フィルムの先端を取り出す道具がないと再装填はできません。
次の二つはAFモードと連写切り替えの設定に入るボタンです。それぞれ一度押すと、数秒間右肩の液晶画面に設定値が表示されますので、必要に応じて汎用ダイヤルで設定値を変えます。設定できたら、撮影に入るか数秒間放っておくと設定値が有効に機能します。
残った右側のボタンはバッテリーチェックボタンです。
600系EOSの基本機能
機能 | 650 | 620 | 630 | RT |
---|---|---|---|---|
最大シャッター速度 | 1/2000 | 1/4000 | 1/2000 | 1/2000 |
シンクロ速度 | 1/125 | 1/250 | 1/125 | 1/125 |
連写速度 | 3コマ/秒 | 3コマ/秒 | 5コマ/秒 | 5コマ/秒 |
プログラムAE | シフトなし | シフトあり | シフトあり | シフトあり |
特殊撮影・AE等 | DEPTH | 多重露光・自動段階露出 | DEPTH・シーンプログラム・多重露光・自動段階露出 | DEPTH・多重露出・自動段階露出・RTモード |
連続AF機構 | 再測距ありorなし・動体予測なしSERVO | 再測距なし・動体予測なしSERVO | 再測距なし・動体予測ありAI SERVO | 再測距なし・動体予測ありAI SERVO |
CF | なし | なし | あり(7種) | あり(15種) |
600系EOSはみな中級~準上級機の機能を備えています。一番初めに発売されて、後発機に付される機能が何もないEOS 650でも、シャッター優先AEや絞り優先AE、マニュアル露出でのバルブ撮影などをこなすことができます。フィルムの装填もフルオートです。フィルム室のふたを開けてフィルムの筒を左側に押し込み、フィルムのベロを右側のオレンジマークまでもっていってふたを閉めるだけです。感度のセットも自動ですが、必要に応じて手動調節(AFモードと連写切り替えボタンの同時押しで設定する)ができます。露出計の測光方式は6分割評価測光というもので、ファインダー中央に逆光がさしていても露出補正が不要です。AEの露出補正は5EVの範囲から0.5ステップでできる本格仕様です。著しい逆光の時に使いたい中央部分測光はAEロックと兼用のスイッチで行います。どの600系EOSを使っても、日中のフィールド撮影には困らない性能を持っているのがいいですね。
EOSたらしめる機能たち
DEPTH
のちの多点測距ができるEOSで、「A-DEP」として搭載される機能の前身です。カメラに距離を2点教えると、その2点の間はピントが合うピントリングの位置と絞り値を算出して示してくれるAEです。A-DEPは、主に複数あるAF測距点を何個か使ってレリーズボタンの半押し一発でピントと絞りの制御をしますが、DEPTHは上述の制御ができるようになるために多少の準備が必要になります。以下に使用方法を記します。
まず、カメラにピント位置を教えます。手前の1点と奥の1点を教えると、ピント位置と絞り値を答えてくれますので、初めに手前の1点にAF測距点を向けてシャッターボタンを半押しします。ピントが合うと、ファインダー内に「DEP 1」の表示がでるので、続いて奥の1点を同じ手順で教えてあげます。成功すると「DEP 2」に表示が変わります。今度はファインダー内で構図を整え、もう一度シャッターボタンを半押しします。ピントリングが動いた後、ファインダー内にシャッター速度と絞り値が表示されます。レンズの最小絞り値が点滅表示された時は被写界深度内にピントの範囲が入りきっていないことを示しています。
問題ないことを確認したらシャッターボタンを全部押しして写真を撮ります。
多重露光(ME)・自動段階露出(AEB)
ME、AEBともにEOS 650以外の600系EOSで使えます。フィルムの1コマに何度も光を当てる機能が多重露光(ME)です。MODEとEXP.COMPの同時押しで露光回数の設定ができます。1が多重なし。2以上で多重露光が機能し、右肩の液晶にMEを表示します。その状態で一度でもシャッターを切るとMEが点滅し続けるようになり、MEの設定値が一つずつ減算されます。MEが0になるか、MEの設定で設定値を空欄にするとフィルムが1コマ巻きあがり、MEが終了します。
一枚の適正露出の写真と、設定された露出の段数分マイナスにずれた画像とプラスにずれた画像の3枚を自動で撮影する機能が自動段階露出(AEB)です。フィルム室の下のボタンで設定に入ります。露出補正と同じで0.5段区切りでの設定です。AEBが設定されると、右肩液晶にAEB有効のマークが点灯します。シャッターボタンを一度全部押しすると一気に3枚撮影されますのでご注意ください。EOS 630とRTでは、AEB撮影が終わってもAEBの設定を継続するようになりました。
プログラムシフト
EOS 650以外でできます。プログラムAEで、シャッターボタンを半押しした時に限って有効です。シャッター速度と絞り値が表示されている間に、汎用ダイヤルを回転させるとシフトします。露光指数を変化させずに、絞りを開け閉めしたいときに便利です。
シーンプログラム
EOS 630で使えます。電源ダイヤルを□に回したときに、MODEを押すと設定できます。EOS 630には、フィルム室下のボタンカバーにシーン番号とシーンの対応関係を記した一覧がシール貼りされています。それを読み取り、撮影者が「今撮影するシーンは、こんな場面かな」と解釈し、MODEを通じてシーン番号をカメラに教えてやると、シーン番号に応じた最適なプログラムが一度に設定される、という機能です。シーン番号を1以外にすると、シーンプログラムが使われているという意味で右側液晶の「P」が点滅します。私はあんまり使わない機能なのでこれ以上踏み込めないでいます。
AI SERVO
EOS 630とRTで使える動体予測のついた連続ピント合わせです。EOS 650と620までの単なるSERVO(連続ピント合わせ)と違って、一定速度で近づき続ける被写体などに対して「予測の先手」を決めることでピントにズレのない写真を作ります。AFの苦手な被写体には効果がありませんが、EOS 620などの連続ピント合わせよりも動きが機敏で前ピン、後ピンの写真が発生しにくくなります。
連写速度
EOS 650と620は秒間3コマですが、EOS 630とRTは秒間5コマの高速連写ができます。
ELイルミネータ
EOS 650以外で使えます。部分測光ボタンの左に、一回り小さいボタンが設けられています。押すと右肩液晶を照らして暗い所でも読めるようになります。
カスタムファンクション
EOS 630とRTで使えるさらに細かい設定機能です。ボタンカバーの「CF」と線のひかれたボタンを両方押すことで設定に入れます。汎用ダイヤルで項目(数字)を選び、部分測光ボタンでスイッチを入れます。スイッチを入れることで、その機能が有効になります。 630では表の上段7項目、RTではすべての項目の設定ができます。
番号 | 設定項目 | 未設定・設定時の動作 |
---|---|---|
1 | フィルム巻取り後の巻き戻し | 自動 |
任意 | ||
2 | フィルム巻き戻し時のリーダー部 | 全て巻き込む |
リーダー部を残す | ||
3 | DXコード読み取り機能 | 読み取る |
読み取らず、前回の感度設定を引き継ぐ | ||
4 | シャッターボタン/AEロックボタン | AF/AEロック |
測光開始/AF+AEロック | ||
5 | Mモード時の電子ダイヤルの割り当て | シャッター速度/M押下時絞り |
絞り/M押下時シャッター速度 | ||
6 | AE時の手ぶれ限界以下速度の通知 | する |
しない | ||
7 | フルタイムマニュアルフォーカス | しない |
する | ||
8 | 測光切り替え | 6分割評価測光 |
中央部重点平均測光 | ||
9 | Avモード時のストロボ同調速度 | 30"~1/125 |
1/125固定 | ||
10 | 連続撮影ボタンの設定 | なし |
あり(ELバックライトボタンとレリーズ同時押しし続ける) | ||
11 | 巻き上げタイミング | 即時 |
レリーズボタンを離して巻き上げ | ||
12 | 連続撮影枚数の制限 | なし |
1レリーズ3枚に制限 | ||
13 | 多重露光設定の保持 | しない |
する | ||
14 | RTモード時のレリーズタイムラグ設定 | 8ms |
40ms | ||
15 | 全項目の制御 | 全ON |
全OFF |
CFの脚注
RTモード時に、CF-4を有効にしていたときにシャッターボタンを押すと、測光系ミラーが折りたたまれてしまうので、部分測光ボタンを押してもAFしない。
CF-2が有効になっていると、裏蓋を開けた時のシャッター速度が1/2000に固定される。
CF-10とCF-12が有効になっている時に、連続撮影ボタンを押しながら連写した場合、CF-12は無効となり、無尽蔵に連写される。
CF-15を有効にすると、ほかのCFがONであっても、CF-15のみ機能する。
RTモード
EOS RTだけで使える、超低遅延レリーズです。電源ダイヤルを「RT」に合わせると機能します。AFでピントを合わせた後すぐに測光系ミラーを退避させ、レンズの絞りを駆動させてレリーズに備えるようになり、ファインダーが暗くなります。この時にシャッターボタンを全部押しすると、8ミリ秒でフィルムへの露光が完了します。ペリクルミラーならではの機能です。
さらに細かい使い方・仕様
マニュアル露出のやり方
MODEを「M」にすると、マニュアル露出ができます。ボタンを何も押さずに汎用ダイヤルを回すと、シャッター速度の変更ができます。絞り値を変えるには、レンズの根元付近にある「M」ボタンを押しながら汎用ダイヤルを回します。このとき、ファインダー内と右肩液晶の両方に、露出が適正かどうかの表示が出ます。「oo」が適正で、「OP」は絞りを開けよ。反対に、「CL」は絞りを絞れの意味です。600系EOSは、カスタムファンクションの設定を変えなければ、マニュアル露出でも6分割評価測光で露出が測られます。
SERVOの再測距
一部のEOS 650だけが行うピントの合わせなおしです。AFモードをSERVOにしてピントを合わせ続けるとき、距離が測れなくなった後一定時間をおいてレンズのピントリングが最短-無限遠を一往復します。これは、AFカメラの始祖鳥的な存在である同社の「T80」から引き継いだロジックのようで、ほかのEOS 650はSERVOの再測距を行わないものもあります。なお、ほかの600系EOSもSERVOの再測距をやるかもしれませんが、そうした個体を使ったことがないので何とも言えません。
外部ストロボの調光補正
EOS 650と620でEOS用スピードライトをカメラのアクセサリーシューに取り付けて使う場合の調光補正は、ボディの露出補正と兼用になっているので、ボディのEXP.COMPで補正します。スピードライト側で調節しようとしても設定の変更ができません。EOS 630とRTはスピードライト側で調光補正をするように仕様が変更されました。
セルフタイマーの秒数
連写切り替え機能で選べるセルフタイマー機能の秒数は10秒固定です。一度撮影しても設定が継続されます。セルフタイマーが不要になったら手動で戻してください。
600系EOS用別売アクセサリー
交換スクリーン
600系EOSは、スクリーンの交換ができます。純正スクリーンにはいくつかの種類があったようですが、私は初期装備の「ニューレーザーマット」しか見たことがありません。
裏蓋
フィルムの確認ができる標準のもの、EOS 630に標準で付属する日付やショット数などの差しこみができる「クォーツデートバックE」、そしてインターバル撮影や長時間露光タイマー、MSXパソコンへの撮影情報転送機能を備えた「テクニカルバックE」があります。テクニカルバックは超レアアクセサリーです。
クォーツデートバックEは、EOS RTにおいて、電源を「RT」にした状態で撮影すると、日付差し込み機能とフィルムカウンター機能が使えなくなります。「A」モードでの撮影は問題なくほかの600系EOSと同様に機能します。
グリップ
何の変哲もない標準グリップ「GR30」、EOS 620に付属するレリーズソケット付きの「GR20」、そしてホールディングを向上させる延長グリップ「GR10」があります。レリーズソケット付きのグリップを使わないと、外付けレリーズが使えません。
レリーズ
キヤノンのTシリーズから使われ始めたソケットを持つレリーズ「60T3」が使えます。
主観に基づいた記述
600系EOSは買いか?
デジタル一眼レフのEOSとほぼ同じ操作で問題なく使える600系EOS。基本性能も高く、日中のフィールド撮影は問題なくこなせるので、その点では「買い」といえます。ジャンク品として流通が多いEOS 650はほとんどが1000円以内でほどほどに良い状態のものが手に入ります。後述する問題さえなければ、私は600系EOSを推したいんですがねぇ。
故障などの問題点
ダンパ溶け
年式の問題か設計の問題か、EOS 620以外の600系EOSには「シャッターのブレーキゴムの溶け出し問題」があります。「シャッターダンパー溶け」あるいは「ダンパ溶け」などと呼ばれるこの現象は、高速で走るシャッターのブレーキパッドとして装備された内部部品(ゴム製で、クッションのように使われる)が経年劣化で溶け出し、放っておくとシャッターにまとわりついて正常な動作を妨害してしまうという重大な故障で、600系EOSを手にする者は皆自分で何とかしなければならない問題です。
ダンパ溶けは非常に発症例が多い故障なので、インターネットで検索すると発症例から対処法までいろいろな情報が出てきます。利用者の技量にあった対処法で、600系EOSが使えるようになるといいですね。タマ数の多いEOS 650をジャンク値段で買ってきて、ダンパ溶け対策の練習にするのも効果的です。
漏電
EOS 650以外の、ELイルミネーターを搭載する600系EOSに共通する問題です。ELバックライトを光らせる回路が経年劣化で絶縁不良を起こし、カメラを使わなくても電源の2CR5が放電してしまうというこれまたくせ者な問題です。大枚はたいて購入したEOS RTがこの状態だと泣けてきます。
対処法がほぼ一つに決まっているという点から見ると、漏電はさほど怖くありません。「EOS RT 漏電」などで検索してみてください。比較的楽に対処法が出てくるはずです。
AF不良
AF性能を向上させたとされるEOS 630とRTでまれに発症する問題です。ある程度被写体の照度が落ちてくると、たとえその被写体のコントラストがはっきりしていてもAFが強烈に迷ってしまいAFが使い物にならない、というのが典型的な症例です。マニュアルフォーカスでピントを合わせる時にも、ピントが合った合図(フォーカスエイド)を出さなくなります。おそらくDIY程度の工作では治せないと思われます。
どこに売っているか
比較的アクセスの良い大型中古用品店に、ハードオフがあります。そこに行けば、EOS 650ならほぼ確実に会えます。数が多すぎて、美品から本物のジャンクレベルまでたくさんのEOS 650がジャンクコーナーにあります。EOS 630は対面頻度がぐっと下がりますが、EOS 620よりは会えます。EOS 620は店によっては2000円以上のガラスケースコーナーに鎮座していることがありますが、中古カメラ専門店でなければ避けるべきです。漏電を発症していると後々面倒だからです。そのかわりダンパ溶けに会いにくい機種ですので、そこはどちらに重きを置くのかで買う・買わないを判断しましょう。EOS RTは、中古カメラ専門店でなければまず会えない希少種です。ですが、年代が年代ですので、売る側がこのカメラに詳しいとも思えません。漏電問題などは、購入者側がリテラシーを持って接する必要がありそうです。
シャッター音
ガワは一緒で音は別もの、そんな600系EOSのシャッター音を贅沢に全4機種味比べ。
- EOS 650
- EOS 620
- EOS 630
- EOS RT
このページについて
2016/3/9 初版。旧サイト「知的道具との戯れ」内のコンテンツ http://www7b.biglobe.ne.jp/~iimura/si/si001.html として公開。
2017/9/15 旧サイトを消去。
2024/4/30 サルベージ作業を開始。ページ内容をほぼそのまま移植した。文章の修正はこれからの予定。